家庭用プロジェクターのルーメンをわかりやすく解説!昼間や明るい部屋で使用する際の基準は?

プロジェクターで映画やドラマ鑑賞やスポーツ観戦を楽しみたいのに「スクリーンが暗くてよく見えない!」といった経験をされた方も多いのでは?

実はその原因は、使っているプロジェクターの「ルーメン」と呼ばれる値が低いからかもしれません。

家庭用プロジェクターを選んでいく上で、ルーメンの数値を必ず確認する必要があります。 

今回は、プロジェクターの光の量をあらわす「ルーメン」について初心者でもわかりやすいように解説していきます!

この記事はこんな人におすすめ!
  • ご自宅にプロジェクターの導入を検討している
  • 明るくはっきり見えるプロジェクターが欲しい

プロジェクターのルーメンは、画面の明るさを決定する重要な要素

 ルーメン(lm)とは、ずばり「プロジェクターのもつ光量」をあらわす値です。

このルーメンの値が大きければ、画面(スクリーン)に映像をくっきりと映し出すことができます。一方で、このルーメンの値が小さければ、映像は暗く見えづらくなってしまいます。

プロジェクターの仕様書には、必ずルーメンの値が記載されているので、プロジェクターを選ぶ際には必ず確認するようにしましょう。

プロジェクターのルーメンの目安はどれくらい?

それではプロジェクターのルーメンは、どれくらいあれば画面を明るく映すことができるのでしょうか?

それは、プロジェクターを使用するシーンによって異なります

ご自宅で暗くした部屋で映像を楽しむ場合

ご自宅で使用する場合は、「カーテンをしめる」「照明を暗くする」などをして、周囲の環境を暗く保つことができます。

そのため、プロジェクターのルーメンはある程度低くても十分に映像を映し出すことができます。

一つの目安として、暗いお部屋で100インチスクリーンに投影したいのであれば「1,000lm~」を基準としましょう。

日中の明るい部屋で映像を楽しむ場合

「テレビの代わりにプロジェクターを使いたい!」「子供が観るのでお部屋を明るくしたい!」といった場合には、プロジェクターのルーメンに特に気を使う必要があります。

目安としては、100インチであれば「3,000lm~」を基準とすると良いでしょう。

画面サイズ 明るい部屋 暗い部屋
80インチ 2,500lm~ 500lm~
100インチ 3,000lm~ 1,000lm~
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ビジネスシーンで使用する場合

 またビジネスシーンで使用する場合も、必ずしも暗い環境で投影できるわけではありません。

手元の資料を確認する必要がある場合などは、会議室の照明を付けたままプレゼンを行うこともあるでしょう。

そのためやはり高輝度・高ルーメンのプロジェクターが必要になってきます。

使用場所 ルーメン
小会議室(5人程度) 3,000lm~
中会議室(10人程度) 4,000lm~
大会議室(30人程度) 5,000lm~

 プロジェクターのルーメンに関するQ&A

ANSIルーメンってなんですか?

 Amazonや楽天などでプロジェクターを探していると、「ANSIルーメン」と表記されているを見かけたことがある方もいるかもしれません。

 通常のルーメンとANSIルーメンって何が違うの?と疑問に思う方も多いはずです。

実はプロジェクターでスクリーンに投影を行った場合、スクリーンの中央部分と端の部分では明るさに違いがでてきます

 暗闇で懐中電灯を一定の場所に当てると、当てた部分は明るく見えますが、周囲は暗いままですよね。

このように明るさにばらつきがあると、ルーメンを表記する際にメーカーによってばらつきが出てしまいます。(明るい部分のみをルーメンとして表記するなど…)

それらを防ぐために米国規格協会(American National Standards Institute )がつくったのが「ANSIルーメン」という値です。

スクリーンを縦横3分割、計9つのエリアに分け、それらの明るさの平均をとる方法が「ANSIルーメン」です。

一時期はこのANSIルーメンは、プロジェクターの性能を表す 一般的な基準でしたが、最近のプロジェクターは高性能化がすすみ、明るさのムラが発生しにくくなったので、通常の「ルーメン」で表記するケースが多くなっています。

 100ルーメンしかないプロジェクターは使いものにならない?

最近の家庭用プロジェクターの中には、500ルーメンを下回るスペックのモデルが発売されています。

これらはご家庭でも手軽に使えるように小型化、そして軽量化がされたためです。

しかし、100ルーメンしかないプロジェクターって使いものにならないんじゃないの?という疑問も出てくるでしょう。

実際にこれらのプロジェクターは、部屋を真っ暗にして使用する必要があり、日中の使用には適していません。

 ただしルーメンが低い分、コントラスト比を重視したモデルが多くなっています。コントラスト比とは、画面の明るい部分(白)と暗い部分(黒)の明るさの比率です。

ルーメンこそ低いですが、白黒をはっきりと表現することができるため、十分に映像を楽しむことができます。

ソニーから発売されているポータブル超短焦点プロジェクター「LSPX」は、100ルーメンのスペックながら、「4,000:1」の高コントラスト比を実現。

 部屋を暗くする必要はありますが、綺麗に映像を映し出すことが可能になっています。

当然ルーメンが大きいにこしたことはありませんが、ルーメンの値が低くても十分に綺麗に映像を映し出すことのできるも一部存在することを覚えておきましょう。

 

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