今回は、空気清浄機の本当の効果について解説をしていきます。
「ハウスダスト」「花粉」「生活臭」「タバコの臭い」などにお困りで、空気清浄機の購入を検討している方も多いと思います。
果たして空気清浄機を使用すると、これらの悩みは解決することができるのでしょうか。一つずつ丁寧に見ていきたいと思います。
空気清浄機って本当に効果ある?
「お部屋のハウスダストが気になる!」「花粉症対策をしたい!」といった理由で空気清浄機をお探しの方も多いのでは?
でも意外と知られていないのが、空気清浄機の本当の効果ついて。買ってから、あまり効果がなかったら意味ないですよね。
そこで、まずは空気清浄機の効果についてきちんと頭に入れておきましょう。
粒子の大きな物質には効果を発揮する
一般的な空気清浄機は、お部屋の空気を吸い込みフィルターに通すことによって、ハウスダストや花粉といった物質をキャッチ。その後に、綺麗になった空気を室内へと吹き出す仕組みになっています。
ここで大事なのは、空気清浄機が搭載している「フィルターの目の大きさ」です。
2019年現在、一般的な空気清浄機に搭載されているフィルターは、「HEPAフィルター」と呼ばれる高性能なものです。
HEPAフィルターと名乗るためには、「粒径が0.3㎛の粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率」をクリアする必要があります。
つまり、0.3㎛よりも大きな物質であればフィルターで捕集し、取り除くことができると基本的に考えてOKです。
逆に0.3㎛よりも細かい物質の場合は、、フィルターを通り抜けてしまい、空気清浄機で取り除くことが困難になってきます。
ちなみに1㎛は、「0.001mm」となっており、肉眼では到底確認することができないレベル。空気清浄機は、かなり微細な物質まで取り除くことができるということを覚えておきましょう。
では、実際にどの物質に効果を発揮し、どの物質に効果を発揮しないのかを見ていきましょう。
※余談ですが、0.3㎛以上の物質を除去できるというのは、フィルター性能を基準としての話です。フィルター性能がいくらよくても、空気清浄機自体の吸引する力が弱ければ、微細な物質を除去することはできません。
空気清浄機で期待できる効果とは?
空気清浄機には、効果を発揮できるシーンとそうでないシーンがあります。
- ハウスダスト・花粉 ➡ 〇効果的
- タバコのニオイや生活臭 ➡ 〇効果的
- タバコの有害物質 ➡ ×効果なし
- PM2.5・ウイルス ➡ △モデル次第
ハウスダスト・花粉には効果を発揮
空気清浄機を購入する理由として多いのが、「お部屋のハウスダストでくしゃみや咳が止まらない」という悩み。
ハウスダストは、とても軽量なので人が動き始めると、空気中に舞い上がり「くしゃみ」「咳」などのアレルギー反応を引き起こします。
ハウスダストの主な構成要素である「チリ・ホコリ」「ダニの死骸・フン」「ペットの体毛」などは、約1㎛~100㎛となっており、空気清浄機が効果を発揮する0.3㎛よりもはるかに大きい物質です。
そのため、ハウスダスト対して空気清浄機はとても効果的と言えるでしょう。
また花粉の大きさは、約10㎛~50㎛程度になっており、花粉症にも同様に効果的な家電です。
タバコ・ペットのニオイ・生活臭にも効果的
タバコのニオイやペットのニオイ 、そして食事などの生活臭にも空気清浄機は有効であると言えます。
例えば、タバコの煙の粒子の大きさは、約0.5㎛~1㎛と言われています。そのため多くの空気清浄機のフィルターで煙をキャッチすることができます。
ペットにニオイや生活臭に関しても関しても同様の効果を期待できます。
ただし、モデルによっては「ニオイが取れない」といった声が聞こえてくることもあります。製品選びの際にしっかりと「脱臭性能」に関してチェックする必要があるでしょう。
タバコの有害物質は除去不可能
ここで注意が必要なのは、タバコのニオイに関しては一定の効果を発揮するものの、有害物質に関しては効果がありません。
喫煙時に含まれるタバコの煙の中には、一酸化炭素などの有害物質が含まれています。これらの物質は非常に微細なので、家庭用の空気清浄機では捕集することは不可能です。
PM2.5・ウイルスはモデルによっては効果あり
最近ニュースをはじめとするメディアで取り上げられることの多い「PM2.5」という物質。
ちなみに、PM2.5とは特定の物質ではなく、大気中に浮遊する2.5㎛以下の微細な粒子のことを指します。
これらは非常に小さいので、肺の奥まで入りやすく「喘息」をはじめとする呼吸器疾患や「高血圧」など循環器疾患といった健康への被害が懸念されています。
▶PM2.5に関して詳しくは、政府広報オンラインの「PM2.5による大気汚染 健康に及ぼす影響と日常における注意点」をご覧ください。
そんなPM2.5に対して、空気清浄機は一定の効果を発揮します。ただし、これは使用する空気清浄機のフィルター性能によって効果に差がでます。
多くの空気清浄機で採用されている「HEPAフィルター」は、0.3㎛以上の粒子に大きな効果を発揮します。そのため「PM2.5(~2.5㎛)」に関しては、効果は限定的です。
しかし最近では、「ブルーエア」など一部メーカーの高級機種で0.1㎛程度の粒子まで除去できるフィルターを搭載したモデルが発売されています。
このような機種であれば、「PM2.5」はもちろんのこと、0.1㎛程度といわれるインフルエンザなどのウイルスも取り除くことが可能です。
PM2.5やインフルエンザウイルスの対策が本格的な対策がしたいなら「ブルーエア Blue Pure」がおすすめ!
スウェーデンの空気清浄機メーカー「ブルーエア」が発売する「Blue Pure」シリーズ。
0.1㎛以上の微粒子を99.97%まで除去できる「HEPASilentテクノロジー」を搭載。
ハウスダスト・花粉・PM2.5・ウイルスといった物質に静電気の力を利用して帯電させます。
それを目の粗さが異なる多層フィルターでキャッチすることによって、通常だと通り抜けてしまう微細な粒子も除去できるようになりました。
ここまで微細な粒子をキャッチできるフィルターは、日本国内のメーカーを探しても見当たりません。環境先進国でもある北欧スウェーデンのメーカーならではの技術と言えるでしょう。
この「Blue Pure(ブルーピュア)シリーズ」には、リビングでの使用におすすめの「①Blue Pure 231 Particle+Carbon」と寝室や子供部屋などでの使用におすすめの「➁Blue Pure 411 Particle+Carbon」の2つのモデルが販売されています。
モデル名 | 適用床面積 | 価格の目安 |
Blue Pure 231 Particle+Carbon | 39畳 | ¥37,000~ |
Blue Pure 411 Particle+Carbon | 13畳 |
¥20,000~ |
モノハック編集部の考察
ここまで空気清浄機の効果について解説してきました。
空気清浄機の効果は、搭載しているフィルター性能に大きく依存します。
多くのメーカーでは、0.3㎛以上の粒子を99.97%除去することのできるHEPAフィルターを採用しているので、花粉やハウスダスト・タバコ・ペットの毛・生活臭などに一定の効果を発揮します。
これらでお悩みの方に、空気清浄機はおすすめです。ただし、一部格安メーカーなどはHEPAフィルターよりも性能の悪いフィルターを搭載しています。
これらの機種だと、空気清浄に高い効果を発揮できない可能性がありますので、購入時に注意が必要です。
また、高級機種になるとHEPAフィルターよりも高い性能を発揮し、インフルエンザといったウイルスやPM2.5の対策にも有効です。