ボールペンのインクの種類を分かりやすく解説!油性・水性・ゲルインクの違いは?

「書きやすいボールペンが欲しい」「用途にあったボールペンが欲しい」

そんなことを思ったときに、ボールペンのインクの種類をチェックすることはとても大切です。

ボールペンのインクには、油性や水性、ゲルをはじめとして、様々な種類がありそれぞれ特徴が異なります。

実はあなたに合ったボールペンのインクは、今使っているものとは違ったものかもしれません。

そんな訳で、今回はインクの種類にフォーカスして、初心者でもわかりやすく解説をしていきます! 

ボールペンのインクの種類は5種類

ボールペンの主なインクの種類って何種類くらいかご存知でしょうか?

実は、現在一般的に使用されているボールペンインクは5種類に分類することができます。

インクは、主に「色素(着色剤)」「溶剤」の2つから構成されています。

油性インクと水性インクの違いを簡単に説明すると、溶剤にアルコールを含んだ「有機溶剤」を使用しているか「水」を使用しているかになります。

有機溶剤を使用する油性インクは、 1943年に実用的なボールペンが誕生してから今現在まで使われている歴史の深いタイプ。売れ筋のボールペンの多くは、このインクを採用しています。

一方で水性インクは、1964年にオート社が開発したボールペンです。インクの粘度が低く、サラサラとした軽い書き味が特徴で、海外で人気の高いタイプです。

また油性・水性に加えて、最近ではゲルインク・エマルジョンインクといった油性と水性の両方のメリットを備えたタイプが登場しています。

油性ボールペンの特徴

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コンビニや文具店、通販で目にする多くのボールペンが、油性インクを使用。みなさんに最も馴染みのあるボールペンインクと言えるでしょう。

粘り気が強い(高粘度)有機溶剤を使用しているのが特徴。

他のインクに比べて、乾きが圧倒的に早く、耐水性に優れているため、水に濡れても滲みにくいというメリットを持っています。

また強い筆圧に適しており、複写式の伝票や領収書を書く際に使われます。

そのため、仕事や勉強・家事などあらゆるシーンで使える大変実用性の高いインクです。三菱鉛筆の「ジェットストリーム」をはじめ、多くの人気モデルがこのインクを採用しています。

その反面で書いている最中にインクが垂れてしまう「インクボテ」が発生しやすいことや、書き味や発色がやや劣るといったデメリットが存在します。

ただし、最近は各メーカーの努力により、こういったデメリットを解消したモデルが多く発売され、書き味や発色が水性ボールペンとほぼ変わりのないものになっています。

メリット デメリット
・乾きが速い
・耐水性に優れ、滲みが発生しにくい
・複写式の伝票に使用できる
・商品の種類が豊富
・色褪せしにくい
・筆記距離が長い(たくさん書ける)

・書き味が重め(なめらかでない)
・発色が良くない
・インクボテが発生しやすい
・書き出しがかすみやすい

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水性ボールペンの特徴

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油性ボールペンが重い書き味なのに比べて、サラサラとした軽い書き味が特徴なのが水性ボールペンです。 

万年筆の書き味にも似ているところがあり、日記や手紙といった長文を速く筆記する際に適してします。強い筆圧を必要としないので、長時間使用していても疲れないのが嬉しいポイントです。

また油性インクに比べて、発色性に優れているので、色鮮やかに表現することができます。そのため、豊富なカラーバリエーションで展開されています。

一方で水性ボールペンは耐水性がなく、雨や汗といった水滴が付着すると、すぐに文字が滲んでしまうというデメリットがあります。

またインクの粘度が低く、すぐにペン先が乾燥してしまうのでキャップ式のモデルが多くなっています。

メリット デメリット
・書き味が軽い(なめらか)
・発色が良い
・インクのボテが発生しにくい

・耐水性がなく滲みやすい
・裏写りがしやすい
・耐光性に劣る

 ゲルインクボールペンの特徴

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油性と水性に代わる第三のボールペンインクとして登場したのが、ゲルインク(ジェルインク)を使用したボールペンです。 

水性インクにゲル化剤を混ぜることによって、ペンの内部では高粘度でありながらも筆記をする際には低粘度に変化するという変わった特徴を持っています。

水性ボールペンと油性ボールペンのメリットを両方兼ね備えており、軽い書き味でなめらかに筆記できるのにも加えて、乾きが早く、耐水性にも優れています。

 ただし、油性ボールペンや水性ボールペンに比べるとインクの減りが早いため、筆記距離が短くなっています。そのためこまめに替え芯の交換を行う必要があるのがデメリットです。

メリット デメリット
・油性インクと水性インクのメリットを併せ持っている。

・インクの減りが早く、こまめな芯の交換が必要

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エマルジョンインクボールペンの特徴

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エマルジョンインクは、ゼブラ社が開発した独自のインクです。主にゼブラの「スラリ」「フィラーレ」といったシリーズで採用されています。

油性インクと水性インクを「7:3」の割合で配合しており、油性インクに水性インクが混ざった状態になっています(油中水滴型インク)。

「混じることのない油と水」を特殊な配合方法によって、安定させることによって油性と水性の両方の特徴を兼ね備えたインクになっています。

これまではプリンターインクに採用されていましたが、ボールペンにこの方式を採用したのは世界初と言われています。

 メリットやデメリットともにゲルインクと似ており、水性インクに似た軽い書き味を実現しているのにもかかわらず、耐水性や耐光性に優れている

メリット デメリット
・油性インクと水性インクのメリットを併せ持っている。

・インクの減りが早く、こまめな芯の交換が必要

消せるインクボールペンの特徴

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パイロット社のフリクションシリーズに代表されるのが、「消せるインク」です。ボールペンなのに書き直しができるということで学生を中心に人気の高いタイプです。

ボールペンのラバー部分で紙をこすり、摩擦熱を与えることによって文字が消える仕組みになっています。

パイロット社のフリクションインキの場合、摩擦熱によって65℃以上の熱が加わると、文字を消すことができます。そのため学校の授業や講義、日常のちょっとしたメモなど内容を綺麗にまとめたいときに便利です。

一方で、いちど書いた文字を簡単に修正することができるので、領収書や各種重要書類といった公的文書の書類では使用することができません。

メリット デメリット
 ・一度書いた文字を消すことができる  ・文字の修正が簡単なので、公的文書に使用できない
・意図せずに文字が消えてしまうことがある
・一度消した記事が、再び発色することがある

ここまでの「油性」「水性」「ゲルインク」「エマルジョン」「消せるインク」がボールペンに使われる主なインクの種類になります。

自分にはこのタイプのボールペンが合ってるかも!と思った方は、以下のページで具体的な商品について探してみてくださいね!

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染料インクと顔料インクの違いに注意

先ほどの章で、インクは主に「色素(着色剤)」 と「溶剤」の2種類からできていると解説しました。

実は色素(着色剤)の中にも、「染料」と「顔料」の2タイプが存在します。

  1. 染料
  2. 顔料

溶剤に完全に溶けるタイプの色素を使っているものを「染料インク」、溶け切らずに残るタイプを使っているものを「顔料インク」と言います。

 染料インクは、発色性に優れており色を綺麗に再現することができます。そのためカラーバリエーションが豊富。しかし一方で、耐水性や耐光性に劣っており、特に水に濡れるとすぐに滲んでしまうというデメリットがあります。

顔料インクは、耐水性や耐光性に優れており、水に塗れても滲みにくいというメリットがあります。そのため重要な書類など、文字を長期にわたり保存したいというシーンに適しています。

ただし、その一方で発色性には劣り、染料インクに比べると不透明な色合いになってしまいます。

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